大豆以外のイソフラボン含有の食材は?
イソフラボンは大豆に多く含まれているポリフェノールです。
女性ホルモンと化学構造が似ているため、体内で女性ホルモンと同じ働きをします。
イソフラボンの摂取により、体内の女性ホルモンのバランスを保つことができます。
女性の場合、PMSの緩和や、更年期障害の軽減などの効果があります。
男性の場合、薄毛・抜け毛の防止や前立腺がんの予防といった益があります。
「大豆イソフラボン」という名前をよく聞きますが、もちろん大豆以外の植物にも、同じように含まれています。
ポリフェノールの一種なので、特にマメ科の植物に多く含まれています。
その一つが「葛」です。
葛とはマメ科のつる植物で半低木性の多年草です。
私たちがよく目にする「くず粉」は、この葛の根からつくられています。
イソフラボンは、熱が加えられると増加し、体への吸収性が高くなるため、葛湯や葛根湯で効率よくイソフラボンを摂取できます。
また、「ひよこ豆」にもイソフラボンは多く含まれます。
ひよこ豆は、料理のアレンジがいろいろできて、おいしくいただきやすい食材です。
例えば、砂糖を加えて煮ることで、煮豆やあんことして食べることができます。
また、火を通してサラダに入れて食べることもできます。
もっとイソフラボンを摂取したい方におすすめするのは、「ひよこ豆味噌」です。
豆に多く含まれるイソフラボンは「グルコシド配糖体」と呼ばれるもので、イソフラボンに糖が結びついたものです。
しかし残念なことに、このグルコシド配糖体のままでは、体に吸収されずに体外に排出されてしまいます。
イソフラボンを体に吸収させるためには、この糖を外して、「アグリコン」の形に変化させる必要があります。
そのために必要なのが、「酵素」です。
酵素と水が存在する状況下で、初めてアグリコンが生成されます。
味噌造りに欠かせない「麹」には、酵素が多く含まれています。
味噌がイソフラボンの吸収に高い効果を持つのはそのためです。
ひよこ豆味噌は、ひよこ豆・麹・塩の3つの材料だけで簡単に作ることができます。
さらにイソフラボンを含む食材として、豆もやしや、さや豆を上げることができます。
また、「プエラリア」にもイソフラボンが多く含まれています。
プエラリアとは、タイやミャンマーの山岳地帯など、亜熱帯地域の落葉樹林に自生するマメ科の植物です。
もっとも、このプエラリアには、大豆の40倍ものイソフラボンが含まれていると言われています。
プエラリアのサプリメントはとても有名ですね。