イソフラボンで健康維持

イソフラボンは大豆に含まれるポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を持っています。
イソフラボンはベンゼン環に結合した「水酸基」をもっており、この水酸基またはOH基は、体内の活性酸素をとらえて、安定した無害な物質に変える作用があります。
このためイソフラボンには抗酸化作用があるのです。

抗酸化作用がもたらす大きな益の一つは、アンチエイジングです。
一重項酸素は活性酸素の一つで、紫外線によって体内で多く発生します。
この一重項酸素は血管や細胞を傷つけてしまい、結果として老化が進行していきます。
イソフラボンを毎日適量摂取することによって、体内における活性酸素増加を防ぎ細胞の老化を抑制することができます。

イソフラボンは血液・血管に作用し、健康を維持してくれます。
血中のこれステロール値を下げると同時に脂肪燃焼を促進する効果もあります。
このように肥満予防に効果があります。
さらに血栓を予防して血液をサラサラにする効果、血管を強くする効果、血流を改善する効果などもあります。

また、ニコチンの代謝を阻害する作用がある、という研究結果も出ています。
ニコチンは体内に入ったときに、酵素によってコチニンに代謝されます。
このコチニンは体内に1~2日とどまった後に、体外に排出されます。

体がどれほど喫煙の影響を受けているかは、このコチニンの量の測定で知ることができます。
イソフラボンはこのニコチンからコチニンへの代謝を阻害してくれます。
体に吸収されるのをブロックするということです。

さらに、イソフラボンはその化学構造が女性ホルモンに似ていることから、体内で女性ホルモン・エストロゲン様作用をもたらします。
女性の場合、適量のイソフラボンを摂取することで、月経前症候群(PMS)の症状を緩和し、更年期障害の症状をやわらげることができます。

また、代謝を促進するためダイエット効果もあります。
男性もイソフラボンの摂取により、体内のエストロゲンバランスを安定させ、薄毛・抜け毛、前立腺癌の予防に効果を発揮します。