イソフラボンの効果効能
イソフラボンは大豆の胚芽に含まれている、ポリフェノールの一種です。
大豆には0.1-0.3%のイソフラボンが含まれます。
大豆製品つまり、納豆、味噌、豆腐、醤油、きな粉に多く含まれます。
イソフラボンは女性ホルモンと化学構造が似ている/a>ため、女性ホルモン・エストロゲンと同じ働きをすることが確認されています。
そのため植物性エストロゲン「フィト・エストロゲン」とも呼ばれています。
ストレス、不規則な生活、更年期はエストロゲン分泌のバランスを崩してしまいます。
また男性の体でも女性ホルモンは生成されるので、男性の体において女性ホルモンの減少は、薄毛や体臭の原因ともなってしまいます。
そのため、男性であっても女性であっても、しっかりとイソフラボンを摂取することで、体のバランスを保つことができます。
女性ホルモンが欠乏して起こる問題の一つに、PMS(月経前症候群)があります。
PMSは頭痛や腹痛、自律神経症状、睡眠障害などを含む月経前の症状です。
イソフラボンは体内で女性ホルモンと同じ働きをし、月経前後にも女性ホルモンのバランスを整えてくれるので、PMSを軽減してくれます。
またイソフラボンはポリフェノールの一つなので、抗酸化作用もあります。
つまり老化の原因になる活性酸素を取り除いてくれます。
アンチエイジング効果があるということです。
イソフラボンでハリやつやのあるお肌になれます。
また、血流をよくするので冷え性にも効果があると同時に、お肌の新陳代謝を高めることができます。
さらにイソフラボンはコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進し、潤いのある若い肌を保つ効果があります。
齢を重ねてくると、動脈硬化や骨粗しょう症といった病気も大きな問題となります。
イソフラボンは動脈において一酸化窒素の産生を高める効果があります。
この一酸化窒素は、血管を拡張ししなやかにするという作用があるため、動脈硬化を抑えることができます。
またイソフラボンは悪玉コレステロールを抑える作用がありますので、血中コレステロール値を下げる作用もあります。
さらに、イソフラボンは特に女性に多い骨粗しょう症にも効果があります。
元々骨は「壊す作用」と「造る作用」の2つのバランスが完全に保たれており、それによって骨の健康を保つことができています。
しかし女性の場合、閉経とともに女性ホルモンの減少で「造る作用」の方が著しく低下してしまいます。
これによって骨粗しょう症が引き起こされるリスクが高くなるのです。
イソフラボンは女性ホルモンの代わりの仕事をしてくれるので、「壊す作用」と「造る作用」のバランスを保ち、骨の健康を維持してくれます。
2006年の内閣府の報告によると、1日当たりイソフラボンの目安摂取量は70~75㎎。
納豆なら約2パックでイソフラボン含有量が70㎎なので、ちょうど1日分のイソフラボン摂取することができます。
味噌汁は1杯で約6㎎、豆腐には1丁約60㎎のイソフラボンが入っています。
味噌汁の中に豆腐と油揚げを入れると、効率よく摂取できますね。